「~するといけないから」

久々に英語のお話。

[○] He didn’t say anything for fear that she should get angry.

[×] He didn’t say anything in case she should get angry.

「彼女が怒るといけないから、彼は何も言わなかった」

はい、私も家で、妻が怒るといけないから何も言わないことがあります(笑)

だいたいの夫はそうなのです。普通に空気を読める人なら。

それはさておき…

まず、for fear thatもin caseもうしろに文を置くことができるから「接続詞」。これ、皆さん大丈夫? 大丈夫なら、次に意味の確認。ジーニアスより。

★for fear that S V~「~することを恐れて、~しないように」

★in case S V~「~だといけないから、~の場合に備えて」

それで、これを見ただけではまだ「どっちもいいんじゃないの?」になっちゃうんです。


そこでこう考えてはどうでしょう。

for fear thatの方は主節に(for fear thatじゃない方に)予防策みたいなイメージ。

in caseの方は「~な場合(結果)に備えて」だから、主節に「そういう結果になった時の準備」かな。

最初に書いた文では、「何も言わなかった」というのは「予防」でしょ。だから、for fear thatなわけ。

じゃあ、in caseはどういう場面で用いるかと言うと…

Take an umbrella with you in case it should rain.

「傘を持っていく」というのは「予防」にはなりません。

「雨が降ってしまった場合(結果)に備えて」傘を持っていく訳です。


まとめると…

★for fear that S V~ ⇒ 主節に「予防策」

★in case S V~ ⇒主節に「結果に対する準備」

これでどうかな。

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